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**ボク、ドラえもん のび太は脇役か!
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■△うたレコ△■


映画ドラえもん のび太と鉄人兵団

『ドラ「黄金期」最後の傑作がこれ』
ドラ大長編黄金期のトリを飾る作品。最後の傑作と言い換えてもいいかもしれない。
「ドラえもんVSロボット軍団」という設定が心躍る。

北極でのび太が見付けたロボットの部品は、地球侵略を企む異星・メカトピアの尖兵「リルル」のものだった!
ラジコンロボットの「ミクロス」を自慢するスネ夫への対抗心から鏡面世界でロボットを完成させ「ザンダクロス」と命名するのび太たちだが、ザンダクロスは強力な破壊兵器であった。

地球へ襲来する鉄人兵団を「鏡面世界へ誘い込んで迎え撃つ」作戦を編み出すドラ。
ドラはいつだったか「秘密道具がなければ、ボクなんてタダのタヌキだ」なんてことを言っていたと思うが、そんなことは絶対にない!
大長編で強敵を迎え撃つときに「大まかな作戦の概要を立案している」のはいつだってドラだ。
5人中でも頭脳は抜きん出ていることに疑いの余地はない。
ジャイアンはパワー型だし、のび太は言うに及ばず、静は頭はいいが敵を陥れるような作戦を立案するには優しすぎる。性格的にはスネ夫が向いているのだが・・・勇気がいま一歩。
決して秘密道具だけのドラではない。頭脳こそがドラ最大の武器だ。

圧倒的多数の鉄人兵団は鏡面世界の都市を焼き尽くす。
ドラの頭脳フル回転による作戦も兵団に見破られて、極限状態の危機を迎える。
同じ頃・・・リルルを監禁していた静は、ミクロスの言葉をヒントに圧倒的に不利な状況を「歴史の改変」という発想で大逆転を狙う・・・・。
静ちゃん・・ドラの秘密道具の使い方がいつの間にか上手くなってて・・・タイムマシンにしろ、どこでもドアにしろ、ビッグライトにしろ「当たり前のように操作してる」しさ。

メカトピアを創る事になるロボットの祖先を改造することで歴史は変革される。
が、それはリルルの消滅をも意味していた。祖国・メカトピアの方針に疑問を抱くリルルは自ら歴史の改変を手伝う。
自分は「天使のようなロボットに生まれ変わるのだ」と言って。

鉄人兵団自体が消滅してしまったら、この戦い自体も最初から無かったことになってのび太たちの記憶からも消去されるんじゃないだろうか?という疑問すらもどうでもよくなるリルルとの別れ。
「女の子同士」ということも静がリルルとメンバー中ひとりだけ、心を通わせることが出来た理由じゃないかと思われます。

他にもロボットのミクロスのコミカルなセリフが作品の悲壮感を上手く中和したし、夜中にバーベキューパーティを実施するシーンも「魔界大冒険」「海底鬼岩城」と並ぶ大長編の「名食事シーン」である。

怪しまれないように「人間ソックリに作られたリルル」はメカトピアで只1人だけ「涙を流すことのできるロボット」でもありました。
「涙を流せることの素晴らしさ」を自ら体感できたリルルは最も幸せなロボットで、殉教者のようでもあったと思います。

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